Interference, Resonance:

Sound Art / Audio Visual Performance showcase series curated by Ken FURUDATE

100 KEYBOARDSMoire Resonance by Interference Frequency by ASUNA

会場: 京都市京セラ美術館

※本イベントでは、正面メインエントランスではなく、東エントランスからのご入場となります。 ご注意ください。

世界25ヶ国以上の音楽祭や芸術祭で披露されてきたサウンドアーティストASUNAの代表作「100 KEYBOARDS - Moire Resonance by Interference Frequency」

100 台にも及ぶ電池駆動の小型キーボードによる演奏。 各鍵盤が一定した音程の持続音を鳴らすことで発生する音のうなりは、その数が増えるにつれて不思議な音のモアレを生み出す。演奏されているキーボードはそれぞれが安価な製品であったりオモチャとして作られたものが大半であるため、各鍵盤の音程/チューニングには微妙なずれがあったり、電池駆動のため不安定な音の推移をみせる場合があり、返ってそのわずかな音のずれにより複雑な共鳴がうまれる。 このパフォーマンスは、同一周波数の音波で伝播方向が異なるものが重なり合うと音圧などが複雑に分布する現象である干渉音と、その微妙な差異によって発生するモアレの現象に焦点している。 音を聴いている耳の方向を変えてみたり少し場所を移動して耳をすますと、空間における複雑な干渉音と共鳴が、微細な位置ごとに異なる音のうなりやループ/ビートをうみだす。それは「モアレ (moire)」の原義である「織物の 模様」をそれぞれの耳で編むような聴覚体験といえるだろう。

終演後、作曲家、三輪 眞弘氏をゲストとして、ポスト・パフォーマンス・トークを開催することが決定しました。

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ASUNA

語源から省みる事物の概念とその再考察を主題として作品を制作。同時に音の物理現象に関する美術作品の制作/パフォーマンスも行う。代表作に「organ」の語源からその原義である「機関・器官」としてオルガンを省みた「Each Organ」(2002)、本の語源としてのブナの木を元に情報の記録・運搬について扱った作品「Epidermis of Beech」(2012)などがある。近年は、干渉音の複雑な分布とモアレ共鳴に着目した作品「100 Keyboards」(2013)で、「メルボルン国際芸術祭」(2018)、「シンガポール国際芸術祭」(2019)、「ベルファスト国際芸術祭」(2019)、「ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)」(2021) など、海外のアート・フェスティバルから多数の招待を受け展示/パフォーマンスを行う。並行した音楽制作では、10代の頃から東京の実験音楽/即興/音響シーンに関わり、様々なアコースティック楽器やコンピュータによる作曲作品から即興演奏を行いつつ、無数のオモチャ楽器と電子音楽によるパフォーマンス「100 Toys」を中心に、多岐に渡りつつも一貫した作品制作を行う。これまで海外25カ国以上で演奏/展示、CDやレコードなどをリリース。ドイツの電子音楽家のヤン・イェリネクや、美術家の佐藤実-m/s、トラックメーカーのshibataらと長年に渡るコラボレーションによる制作も行なっている。

ACCESS

京都市京セラ美術館

〒606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124

※本イベントでは、正面メインエントランスではなく、東エントランスからのご入場となります。 ご注意ください。